わんちゃんやねこちゃんの加齢による変化
いつも、かわいい姿をみせて、私たちを癒してくれるわんちゃん、ねこちゃんの加齢による変化は、わかりにくいものです。変化に気づいていたとしても「年を取ったから」と来院されない方もいます。実は、その中には、治療が可能な病気も含まれている場合も少なからずあります。加齢による変化を知ることで、大切な家族の一員であるわんちゃんやねこちゃんと一日でも長く健康な生活を送れるようにしましょう。
人と犬、猫の年齢換算表
わんちゃん、ねこちゃんの平均寿命は、14歳くらいと言われています。最近では、食事や医療技術の発達により、平均寿命はさらにのびています。元気に長生きするためにも、今、うちの子は何歳なのかをきちんと理解して、今後のケアに役立ててください。
老化のサインに気づいてあげよう
わんちゃんやねこちゃんの老化は、ただ単に年齢だけで判断することなく、日頃の行動から身体の変化を見つけることも大切です。変化の内容によっては、老齢性疾患のサインであったというケースもあります。以下の変化が現れたら、注意深く様子を確認し、場合によっては早めに受診しましょう。
目が白く濁ってきた
歩き方がぎこちない
散歩に行くとすぐに疲れて息が上がる
水をたくさん飲むようになり、尿の量も増えた
→腎臓病、糖尿病、副腎の病気の疑い
夜泣きや混乱しているような行動が増えた
→認知症の疑い
やたらとものにぶつかるようになった
名前を呼んでも反応がない
→聴力の低下の疑い
シニアのための当院でのサポート
老齢性疾患は、早期発見により、効果的な治療をうけること、進行を遅らせることができます。わんちゃんやねこちゃんの1年は、人間の約4年分に相当します。したがって、健康診断をしっかり行っていくことが必要です。
7歳を過ぎたら、季節ごとに来院していただき、なにか変わったことがないかをお聞きしたいと思っています。
当院では、1年を通して、健康診断として血液検査をお受けしていますが、おすすめは、春のフィラリア予防の時期、フィラリアの検査をする際に採血をしますので、その血液を使って血液検査をすることです。
シニアのためのサポートとして、当院でのワクチン接種では、6歳以上の子は、エコー検査を実施してからワクチンを接種しています。検査代は、かかりません。ただし、わんちゃん、ねこちゃんの協力が得られない場合には、実施できないときもあります。シニアになるとなにかと、検査をうける機会が増えてきます。その検査がどんな意味があるのかわからない場合が多いかと思います。
動物病院で受診する検査についてご案内する Care My Pet ― 動物病院の検査情報サイト へのリンクです。当院は本サイトが紹介する各種検査が受診可能です。